
山陰道・トンネルプロジェクションマッピング
出雲-多伎の開通プレイベント
<For Society>
2025年3月2日、出雲市内の山陰道出雲インターチェンジ(IC、出雲市知井宮町)から出雲多伎IC(同市多伎町久村)までの区間が開通しました。これを記念し、山陰中央新報社主催による高速道路開通記念イベントが開催されました。
開通前のトンネルでは、イベントの一環として映像投影が行われ、トンネル内での自転車走行、ランニング、ウォーキングに参加した約2500名がその演出を体験。
トンネル中央部分に2台のプロジェクタを設置し、映像を投影。入口(出口)から投影エリアにかけては照明によるライトアップが施され、トンネル全体全体を彩りました。照明と映像は、DMX制御によって同期され、音と映像、光が一体となった演出を実現しました。
イベント共催:出雲市
<クライアントボイス:出雲市 都市建設部 様>
出雲市では、島根県東部が高速道路で繋がる記念すべき開通イベントを企画するにあたって、「斬新で」「前例のない」「みんなが驚き喜ぶ」企画ができないか検討を重ねていました。
いくつかの候補を考えるなかで持ち上がったのが、トンネル内でのプロジェクションマッピングでした。開通イベントと言えば、ウォーキングイベントに大勢が集まります。この参加者に映像でパフォーマンスされたトンネルを歩いていただければ、さらに驚き喜んでいただけるのではないかと想像しました。調べてみると、高速道路の開通に合わせたトンネル内でのプロジェクションマッピングは日本初の企画となることも分かりました。
しかし、予算面などで、とても厳しいことにも気づかされました。半ば諦めかけていたときに、ソニーデザインコンサルティング様との出会いがありました。最初は実現へのハードルが高いように感じましたが、相談を重ねていくうちに、こちらの熱意が伝わったのか、イベントに対する関心も徐々に強くなっていったように感じました。
実現に向けて、課題のひとつは事業費の確保でした。当初の予算では全く足りないことから、企業協賛を募り、クラウドファンディングも始めることにしました。企業協賛のお願いには、市長自らトップセールスをしてもらうなど、何とか目標額を達成することができました。
いよいよ、プロジェクションマッピングが実現に向けて動き出しました。ただし、予算を一定程度確保したとはいえ、実際にはまだまだ不足している状況でした。実現できたのは、ソニーデザインコンサルティングの皆さんや、共催者の山陰中央新報社の皆さんの多大な協力があったことによるものであり、大変感謝しております。
トンネル内でのテスト投射に立ち合い、プロジェクションマッピングが写しだされたときには、その映像美とともに、これまでの苦労などを想いだし、感動の涙が出ました。
イベント当日は、天候が悪い中ではありましたが、約2,500人にプロジェクションマッピングを楽しんでいただけました。子ども達が「とにかく すごい」「きれいで感動した」とテレビのニュースで話してくれていたことも大変嬉しかったです。
開通イベントを成功裏に終えることができたことは、関係するたくさんの方々の協力の賜物であり、あらためて感謝申しあげます。
<クライアントボイス:山陰中央新報社 様>
プロジェクションマッピングに盛大な歓声
山陰道出雲・湖陵道路、湖陵・多伎道路の開通は島根県にとって歴史的な節目でした。これまで分断されていた山陰道が今回の開通で一気につながるということで、地域振興を掲げる山陰中央新報社としても、従来とは異なる盛り上げで節目を祝いたいという思いがありました。その中でもプロジェクションマッピングは必須でした。
限られた予算の中でソニーデザインコンサルティングのご協力は大変感謝しております。試写を見た時の感動と驚きは忘れられず、イベント当日はたくさんの来場者がトンネル内で歓声をあげる姿が印象に残っています。短い期間に加え、厳しい天候の中で素晴らしい演出をしてくださったことで、多くの来場者の思い出に残り、開通の節目を盛大に祝えたと実感しております。大雪にも関わらず好評のうちにイベントを終えられたこと、御社なくしてイベントの成功はなかったと思っております。
記事:山陰中央新報デジタルさま
トンネル投影、幻想的彩り 山陰道・出雲-多伎の開通プレイベント 華やかな演出、2500人楽しむ | 山陰中央新報デジタル